エレキギターを弾く人にとってアンプはマストアイテムですよね。
もちろんアンプがなくても演奏することはできるんすが、ピッキングニュアンスやミュートなどはアンプを通して練習することで初めて身につくテクニックです。
また、アンプはエレキギターの音作りをする上で極めて重要な役割を担っており、使うアンプによって音色の4割ほどが決まるといっても過言ではありません。
そんなエレキギターを使う上で必要となるアンプですが、世の中には数多くのアンプが販売されており、100万円を超えるアンプや数千円で買える家庭用アンプまで様々です。もちろんどれも特徴があって良いアンプばかりなのですが、あまりにも数が多いので選ぶのも一苦労です。
そこで今回は1万円で購入できるギターアンプにスポットを当て、初心者の方や自宅練習用のアンプをお探しの方におすすめなアンプたちを紹介していきます。
PLAYTECH / JAMMER Jr.
サウンドハウスオリジナルブランド「PLAYTECH」製のアンプで、アンプとしては破格の4000円強で購入できます。
PLAYTECHの製品はサウンドハウスのサイトか千葉県成田市にあるサウンドハウスショールームでしか購入できないので注意が必要です。
仕様は以下のようになっています。
・出力:5W
・チャンネル数:1チャンネル
・コントロール:GAIN、LEVEL、TREBLE / BASS
・ヘッドホン端子:あり(6.5mmプラグ)
・AUX端子:なし
・電源:100Vコンセント
チャンネルは1つしかありませんが、GAINつまみの変化量が大きいのでクリーンからディストーションまで幅広い音作りが可能です。
歪みが若干荒っぽいところがありますが、価格を考えれば十分なクオリティのアンプです。
ヘッドホン端子は一般的なミニプラグではなくシールドと同サイズの6.3mmプラグなので、ヘッドホンやイヤホンによっては変換プラグが必要となります。
こんな方におすすめ
・とにかく購入費用を抑えたい
・近くに楽器店がない(通販で購入しようと考えている)
VOX / Pathfinder10
初心者・家庭用アンプの定番です。5000円ちょっとの価格ながら本格的なサウンドで、コスパが高いアンプとして高い評価を受けています。
仕様は以下のようになっています。
・出力:10W
・チャンネル数:2チャンネル(CLEAN / DRIVE)
・コントロール:GAIN、VOLUME、TREBLE / BASS
・ヘッドホン端子:あり
・AUX端子:なし
・電源:100Vコンセント
それほど深く歪むわけではないのでメタルは少し厳しそうですが、それ以外のジャンルならばどんなものにも対応できるサウンドかと思います。
見た目もそのままインテリアになりそうなおしゃれさです。
こんな方におすすめ
・高コスパなアンプが欲しい
・見た目がおしゃれなアンプが欲しい
VOX / Amplug2
ギターに直接挿して使うヘッドホンアンプです。ヘッドホンかイヤホンさえあればシールドいらずでギターが弾けてしまうのは楽で良いですね。また、ヘッドホン出力のみなので集合住宅や夜間の演奏でも安心です。
価格は4000円程度とアンプとしては非常に安価。
仕様は以下のようになっています。
・出力:?W(不明)
・チャンネル数:3チャンネル(モデルによって差異あり)
・コントロール:GAIN、VOLUME、TONE
・ヘッドホン端子:あり
・AUX端子:あり
・電源:単四電池×2
Amplugにはいくつか種類があり、クリーントーンに特化した「Clean」、US系の乾いたクランチが得意な「Blues」、VOXの名機AC30を再現した「AC30」、ミディアムゲインが売りの「Lead」、ブリテッシュハイゲインな「Classic Rock」、シリーズ最強の歪みが得られる「Metal」の6種がラインナップされています。
どれもひとつのサウンドに特化したモデルなので、いくつか買ってジャンルに合わせて使うといった方法もアリかと思います。
兄弟機にAmphoneというヘッドホン型の製品もあります。
こんな方におすすめ
・スピーカー付きのアンプでは練習できない環境にある(集合住宅・夜間など)
・とにかく購入費用を抑えたい
Blackstar / FLY3
このアンプの出力は3Wと今回紹介している中で最も小さいアンプです。(Amplugを除く)
本体価格は7500円ほど。ACアダプターは別売りで、価格は約4000円とちょっとお高めです。
仕様は以下のようになっています。
・出力:3W
・チャンネル数:2チャンネル(CLEAN / OVERDRIVE)
・コントロール:GAIN、VOLUME、EQ、DELAY LEVEL、DELAY(ディレイタイム)
・ヘッドホン端子:あり
・AUX端子:あり
・電源:単三電池×6 / 100Vコンセント(別売りの専用アダプター要)
このアンプのEQのつまみは少し特殊で、左にひねるとBlackstarらしいきめ細やかなブリティッシュサウンド、右にひねるとアメリカンな乾いたサウンドになります。イコライザーというよりかはアンプのキャラクターを調節するつまみですね。
このアンプにはステレオスピーカー化できる拡張スピーカー「FLY 103」やBluetooh対応とした兄弟機「FLY3 Bluetooh」なども販売されています。
こんな方におすすめ
・それほど大きな音で演奏できない環境にある
・音作りの幅が広いアンプが欲しい
ORANGE / Crush Mini
3W出力の小さなアンプ。サイズは小さくてもORANGE製アンプ独特のジューシーなサウンドを楽しむことができます。価格は6000円強。
動画を見る限り完全なクリーントーンは出せないようです。
仕様は以下のとおりです。
・出力:3W
・チャンネル数:1チャンネル
・コントロール:GAIN、VOLUME、SHAPE
・ヘッドホン端子:あり
・AUX端子:あり
・電源:9V電池 / 9V DCセンターマイナスアダプター(別売)
SHAPEは中域を調節するツマミで、図太いサウンド〜ドンシャリサウンドへ変化させることができます。
チューナー付きで電池駆動も可能、かつ重さも900g程度と持ち運びに便利なのも嬉しいポイントですね。
こんな方におすすめ
・ORANGE製アンプ独特のトーンで演奏を楽しみたい
・場所を選ばず演奏を楽しみたい
Fender / FRONTMAN 10G
ギターやベースでおなじみFender製のアンプ。その独特のキラキラしたサウンドはFender製アンプにしか出せません。
約7000円で購入できます。
仕様は以下のようになっています。
・出力:10W
・チャンネル数:2チャンネル(CLEAN / OVERDRIVE)
・コントロール:GAIN、VOLUME、TREBLE / BASS
・ヘッドホン端子:あり
・AUX端子:あり
・電源:100Vコンセント
コントロール系は先出のVOX Pathfinderと一緒ですね。機能面での違いはAUX端子の有無くらいでしょうか。
こんな方におすすめ
・キラキラしたFenderトーンを楽しみたい
・それほど歪ませる必要がない(クリーン〜クランチが中心)
Marshall / MG10
Marshallといえばロックの定番アンプで、ザラッとした歪みに太い中域が特徴です。
価格は9000円ほど。今回紹介する中で最も高級な(?)アンプです。
仕様は以下のようになっています。
・出力:10W
・チャンネル数:2チャンネル(CLEAN / OVERDRIVE)
・コントロール:GAIN、VOLUME、TONE
・ヘッドホン端子:あり
・AUX端子:あり
・電源:100Vコンセント
CREANチャンネルとOVERDRIVEチャンネルそれぞれに独立してボリュームがついているので、チャンネルを切り替えた時にいちいちボリュームを調節せずに済むのは便利ですね。
ヘッドホン端子もAUX端子も付いていますが、どちらも一般的なミニプラグではなくシールドと同サイズの6.3mmジャックなのでヘッドホンやイヤホンによっては変換プラグが必要となります。
こんな方におすすめ
・歪んだサウンドで演奏することが多い
・マーシャルサウンドで演奏を楽しみたい
YAMAHA / GA15II
バイクやピアノで有名なYAMAHAのギターアンプです。YAMAHAのギターアンプってあまりイメージがないかもしれませんが、このGA15はクセのない素直な音がする良いアンプです。
およそ6000円で購入できます。
仕様は以下のようになっています。
・出力:15W
・チャンネル数:2チャンネル(CLEAN / DRIVE)
・コントロール:GAIN、VOLUME×2、TREBLE / MIDDLE / BASS
・ヘッドホン端子:あり
・AUX端子:あり
・電源:100Vコンセント
このアンプにもMarshall MG10同様CLEANチャンネルとDRIVEチャンネルそれぞれにボリュームが付いています。
こんな方におすすめ
・どんなアンプを選べばいいかわからない(特にこだわりがない)
・クセのない素直な音のアンプが欲しい
最後に
どのアンプも公式サイトやYoutube等で音を確認することができますが、できれば楽器店に足を運んで実際の音を聞いて購入することをおすすめします。パソコンやスマホのスピーカーで聴く音と実際の音とでは多少違いがありますので。
また、好きなアーティストが使用しているものと同じメーカーのものを使うのもいいですね。
個人的にはBlackstar FLY3やYAMAHA GA15がおすすめです。
色々種類があって迷うかもしれませんが、自分にあったアンプを選びましょう。