【5分でわかる!】フェンダー ムスタングの特徴

ギターフェンダー

数あるフェンダー製ギターの中でも異端児ともいえるのが、ムスタングです。

日本ではChar氏が使用していることでお馴染みですが、特殊な機構によって生み出されるじゃじゃ馬なサウンドは熱狂的なファンの多いギターです。

今回はそんなムスタングの歴史や特徴を紹介していきます。

 

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歴史

ムスタングは1964年にスチューデントモデル(入門向けモデル)として発売されました。

それまでにもフェンダーにはミュージックマスターやデュオソニックといった入門向けモデルがありましたが、新開発のトレモロや配線の見直しを行った進化版としてムスタングは登場しました。

その後1966年にはムスタングベースが発売され、1968年にはレーシング・ストライプの入ったコンペティションムスタングも発売されました。

発売当初はそこそこ人気のあったムスタングでしたが同社のストラトキャスターやテレキャスターの人気に押されてしまう形で徐々に販売数を落としていき、1982年には生産中止となってしまいました。

 

しかし1980年代後半に差し掛かるとChar氏の影響もあってか1986年にフェンダージャパンから復刻、1990年からはフェンダーUSAのラインナップにも並ぶようになりました。

以来ムスタングはグランジやパンクロックをはじめとした世界中のギタリストに愛されるギターとなっています。

 

サウンド

FENDER 1965 Mustang

ピックアップの出力が弱く、ボディが小ぶりであるため高域寄りのサウンドとなります。

ピックアップやビブラートユニットが持つ特性によって暴れやすいサウンドとなりがちですが、そのじゃじゃ馬っぷりもムスタングの魅力のひとつ。

構造上サスティーンは少なめなのでリードというよりかはバッキングやカッティング向きのギターです。

 

構造

ボディ

ボディ材はアルダーやアッシュが一般的。近年のモデルにはポプラやバスウッドも使用されています。

ボディ形状は先代のミュージックマスターをベースとしており、ジャズマスターのようなオフセットウエストに浅めのカッタウェイ部が特徴。

ストラトキャスターなどと比べると細長く軽量であるため取り回しの良いボディであるといえます。

発売当初はストラトのようなコンター加工は施されていませんでしたが、コンペティションムスタングが追加された1969年以降のモデルにはコンター加工が施されています。

ネック・指板

ネック材は全てのモデルでメイプルを採用しており、指板はローズウッドとメイプルの2種類。

ショートスケールであるため、手の小さな方でも演奏しやすくなっています。

発売当初は22.5インチスケールで21フレットのモデルと24インチスケールで22フレットのモデルとがありましたが、前者は全く人気がなかったためしばらくすると姿を消しました。

ヘッドはストラトキャスターのラージヘッドとほぼ同じ形状で、ポジションマークはドット型です。

ブリッジ

ムスタングには「ダイナミックトレモロ」と呼ばれる専用設計のビブラートユニットが搭載されています。

これはジャズマスターやジャガーに搭載されているフローティングトレモロの発展形ともいえる構造をしており、フローティングトレモロの弱点であった可変量の少なさを克服したビブラートユニットです。

しかし可変域が大きくなった代償としてチューニングが狂いやすいというデメリットを抱えています。

ピックアップ

ピックアップもムスタング専用設計のものが搭載されています。

フェンダー製ギターでは珍しくボールピースまでカバーで覆われた構造をしており、フロント・リヤともに斜めに取り付けられています。

スイッチ

ムスタングのコントロール系統は少し特殊です。

①フロントピックアップON/OFFスイッチ

フロントピックアップのオン、オフを切り替えるスイッチです。

ストラトキャスターやレスポールなどのようにレバーを倒してピックアップを切り替えるタイプではなく、それぞれのピックアップに独立したスライド式のスイッチがついています。

このスイッチは3WAYとなっており、真ん中にするとオフ、両側どちらかに切り替えるとオン、といった感じで切り替わります。

②リヤピックアップON/OFFスイッチ

リヤピックアップのオン、オフを切り替えるスイッチです。

このスイッチもフロント同様3WAYのスライド式スイッチとなっています。

フェイズアウト機能(アウトオブフェイズ)

フロントピックアップスイッチとリヤピックアップスイッチが同じ向き(ブリッジ側−ブリッジ側もしくはネック側−ネック側)になっている場合、2つのピックアップを直列に繋いだ「フェイズアウト」と呼ばれる回路構成になります。

フェイズアウトが有効になると、低域が削られ中域や高域に偏った音となります。(鼻が詰まったようなサウンド、とも形容されます)

2つのスイッチを逆向き(ブリッジ側−ネック側もしくはネック側−ブリッジ側)にすると、2つのピックアップをミックスした回路(フェイズイン)となります。

③マスターボリューム

前後ピックアップのボリュームを調整するノブです。

④マスタートーン

前後ピックアップのトーンを調整するノブです。

 

名前の由来

ムスタングはアメリカの自動車メーカーであるフォード社が製造しているスポーツカー、マスタングに由来します。フェンダーの創始者であるレオ・フェンダー氏が車好きであったこともあり、このような名前がつけられました。

ちなみにコンペティションムスタングに入っているストライプもマスタングをイメージしたものだそうです。

 

 

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