【5分でわかる!】PRS Custom(カスタム)の特徴

ギター

フェンダー、ギブソンに次ぐ第三勢力として近年人気を集めているメーカー、ポールリードスミス(PRS)。

創業は1985年と比較的若い企業ですが、その人気はフェンダーやギブソンに勝るとも劣りません。

そんなPRS社を代表するギターが「Custom(カスタム)」です。単にカスタムと呼ばれることより「Custom24」とか「Custom22」なんて呼ばれたりすることの方が多いギターですね。

今回はそんなPRS Customの歴史や特徴に迫っていきます。

 

スポンサーリンク

歴史

Customはポールリードスミス社が設立した1985年当初からラインナップされているギターです。

創始者のポール・リード・スミス氏が自宅で手作りしていたギターがCustomのルーツとなっています。

自身や知り合いのミュージシャンにとって最高のギターを作るため、ポール氏は何十本もの試作品を製作し、改良に改良を重ねた末にCustomは現在の形となりました。

その後ポール氏はCustomをカルロス・サンタナ氏やテッド・ニュージェント氏に直接売り込みに行き、見事使ってもらうことに成功。

こうしてCustomはPRSの名前とともに世界中のギタリストの憧れの的となっていきました。

 

サウンド

Paul Reed Smith ( PRS ) custom24 10top 試奏動画 三条店

Customは「レスポールとストラトのいいとこ取りをしたようなギター」と称されます。

数十回もの改良によって生まれたサウンドは、やや中域の出た素直でクリアなサウンド。ノイズが出やすかったり音が潰れてしまったり、なんてことはほとんどありません。

あまりにも優等生すぎるため「個性のない音」と言われてしまうこともありますが、エフェクターやアンプ、ひいては弾き手の技量の個性を引き出すのにはもってこいのギターです。

コイルタップ機能(ハムバッカーとシングルコイルの切り替え機能)も備わっているため、ジャンルに縛られない多彩な音作りが可能となっています。

 

構造

ボディ

ボディはトップ材にメイプル、バック材にマホガニーを使用しており、ボディトップは「カーヴィング」と呼ばれるアーチトップ加工が施されています。この辺りはレスポールと似ていますね。

ボディシェイプは道具としての機能性と工芸品のような美しさを兼ね備えたシェイプをしています。

また、木目や塗装の美しさもPRS製ギターの特徴で、10本に1本程度しか現れない美しい木目の「10top」と呼ばれるモデルも用意されています。

ネック、指板

ネックはマホガニー製で、指板はローズウッド。モデルによっては指板にメイプルやブラジリアンローズウッドを採用したものもあります。

薄く、幅が広いネックシェイプをしており、手の小さな方でも弾きやすいよう仕上げられています。

スケールは25インチ。ギブソン系ギターに多いミディアムスケールとフェンダー系ギターの多いロングスケールの中間くらいのスケールとなっています。

フレット数は2種類から選択でき、22フレットモデルの「Custom 22」と24フレットモデルの「Custom24」とがあります。この2つはフレット以外にもピックアップの位置も若干違うため、サウンド特性も少し異なります。

また、ポジションマークは様々な鳥のシルエットをあしらったバードインレイや月の満ち欠けを表現したムーンインレイがあしらわれています。

ヘッド、ペグ

photo credit: Freebird_71 PRS SE Custom 24 30th. Anniv. AT via photopin (license)

ヘッドの形状もCustomを語る上では欠かせない特徴のひとつ。

弦の鳴りを妨げないようナットの溝からペグまで弦ができるだけ一直線になるようにデザインされています。

オリジナルのロッキングチューナーを採用しているのも見逃せません。(写真はSEのためロッキングチューナーは搭載されていません)

ピックアップ

ピックアップはPRSが開発したオリジナルのハムバッカーを搭載しています。Custom22にはシングルコイル搭載のモデルもラインナップされています。

22フレットと24フレットモデルで異なるピックアップを採用しており、数年周期でマイナーチェンジされています。

トーンノブを押したり引いたりすることでハムバッカーとシングルコイルを切り替えられるコイルタップ機能が備わっているのも特徴です。

ピエゾピックアップを搭載したモデルも存在します。

ブリッジ

ブリッジもPRSオリジナル。

構造的にはストラトキャスターのシンクロナイズドトレモロと似ていますが、細かな部分がブラッシュアップされており、スムーズなアーミングやチューニングの安定性、サスティーンの向上に寄与しています。

また、フロイドローズを搭載したモデルもラインナップされています。

 

いろいろなCustom

実は「Custom」にはいくつかシリーズがあり、予算やプレイスタイルにあった選択が可能となっいます。

Custom(通常モデル)

「コアモデル」なんて呼ばれることもあります。Customシリーズ最高峰かつPRS社の看板モデルです。

PRSが拠点を置くアメリカで製造されています。

どのモデルも30万円以上と高額ですが、その価格に見合った美しく高品質なギターであるため世界中のギタリストの憧れとなっています。

Custom S2

Customよりもお手頃な価格で入手できるのが「Custom S2」です。価格は15万円くらいから。

価格は通常モデルに比べると安いものの、使用されている木材や生産工場は通常モデルと同一。

価格を下げるためにハードウェアやピックアップ、カーヴィングの形状などが見直されていますが、そこに妥協は見られません。

また、通常のCustomにはない珍しい仕様のモデルがラインナップされているのもS2シリーズの魅力のひとつです。

Custom CE

S2の先代にあたるシリーズで、「CE」は「Classic Electric」の略。

基本構造はコアモデルと同一ですが、ネックジョイントをボルトオン方式にしたりボディ形状を見直すことによってコストダウンを図っています。

2009年に生産終了となりましたが、限定モデルとしてたびたび復活しています。

SE Custom

SEは「Student Edition(学生向けモデル)」の略称。その名の通りPRSのギターの中では最も安価で手に入ります。

このシリーズのみアメリカではなく韓国の提携工場で生産されています。

生産国は違えど基本的な構造やデザインはUSA製Customと同じであるため、最もコストパフォーマンスに優れたシリーズであるといえます。

 

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク
みやちをフォローする
エレキギター解体新書