ギタリストやベーシストにとってチューナーはマストアイテム。持っていない人なんていないくらいなんじゃないでしょうか。
ただ、一口にチューナーといっても様々な種類があり、どれも違った特徴を持っています。そこで今回はチューナーの種類やそれぞれが持つ特徴を紹介していこうと思います。
チューナーの種類
クリップチューナー
洗濯バサミのようにギターやベースのヘッドに挟んで使うチューナーです。ボタン電池で駆動します。
シンプルな構造ゆえに安価かつコンパクトな製品が多いので、自宅でギターやベースを練習するのにはピッタリのチューナーです。振動から音程を検知する仕組みであるためピックアップのついていないアコースティックギターやウクレレにも対応しています。
一方で振動を検知する構造上ライブなどの大音量が流れる環境下では反応が鈍くなるのがデメリットです。
ギターやベースを弾く人なら1つは持っておきたいチューナーです。
こんな人におすすめ
- 自宅での練習することが多い
- ピックアップのついていないギターやベースを使っている
ペダルチューナー
エフェクターボードに組み込むペダル型のチューナーです。9V電池またはDC 9V電源で駆動します。
シールドでつなぐためピックアップのついたギターやベースを使うことが前提となります。振動やノイズの影響を受けにくいのでライブで使用するのにはもってこいのチューナーです。
クリップタイプのものと比べるとチューニング精度や視認性が高く、バッファーがついていたり多彩なチューニングモードを搭載していたりと多機能な製品が多くあります。その分価格はお高めです。
こんな人におすすめ
- ライブを行うことが多い
- 多機能なチューナーが欲しい
カード型チューナー
初心者セットなどについてくることが多いのがこのカード型のチューナーです。単三または単四の乾電池で駆動します。
クリップタイプやペダルタイプのチューナーと比べると低価格な製品が多いのが特徴。
製品によっては各弦の音を出力できる機能を備えたものもあります。
ペダルチューナー同様ピックアップのついていないものではチューニングが不可能であったり、チューニングのたびにチューナーとギターをシールドで繋がなければならなかったりと何かと不自由な点が多いのがデメリットです。
こんな人におすすめ
- 安さと機能を両立させたチューナーが欲しい
- コンパクトなチューナーが欲しい
チューナーアプリ
スマホにチューナーアプリをインストールし、スマホ内蔵のマイクで音を拾ってチューニングを行います。
スマホさえあればチューニングできてしまうのが最大のメリットです。
無料のアプリが多く、BOSSやFenderなどのメーカーからリリースされているものも。
手軽に利用できる反面、マイクで弦の音を拾うため雑音の多い環境では使用できなかったり、チューニング精度がイマイチだったりとデメリットが多めなので、とりあえずスマホにインストールしておいて非常時に使うのが賢明かと思います。
こんな人におすすめ
- 予備(非常用)のチューナーが欲しい
音叉
チューナーと呼べるかどうかわかりませんが、音叉もチューニングに使用できます。
音叉はY字型をしている金属の棒で、二股になっている部分を叩くことによって音を出すことができます。電源いらずでギターやベースなどの楽器以外にも医療の現場やヒーリングでも使われるアイテムです。
音叉は様々な音程を出せるものが販売されていますが、「ラ(A)」の音のものを用いるのが一般的です。
「ラ(A)」は5弦の解放(ベースの場合は3弦)の音ですのでそこを基準に各弦の音を合わせていきます。
こんな人におすすめ
- 音感を鍛えたい
- ギターやベース以外のチューニングにも使用したい
いろいろなハイテクチューナー
昨今のアンプやエフェクターの進化はめざましいものですが、チューナーも例外ではなく時代の流れとともに様々な機能を有するものが登場してきています。
ストロボチューナー
ピーターソン製チューナーに代表されるストロボチューナーは、針の動きでチューニングを合わせるのではなく2列の長方形の流れでチューニングを合わせます。
動画にもありますが、2列の四角形が流れることなくピタリと止まった状態がチューニングの合った状態です。
その特徴的な見た目もさることながら、ストロボチューナー最大の特徴はその精度。一般的なチューナーのおよそ10倍の精度でチューニングを行うことができます。
その分価格は高めですが、ピアノなどと一緒に演奏する場合やレコーディングなど、シビアなチューニングが必要な場面では活躍してくれること間違いなしのチューナー です。
ポリフォニックチューナー
PolyTuneに代表されるポリフォニックチューナーは、全ての弦を同時にチューニングできるチューナーです。
6つの弦をまとめてジャラーンと鳴らすとそれぞれの弦のチューニング状態が一目で把握できるようになっており、1本1本チューニングしていくよりも短時間かつ直感的にチューニングできます。
また、チューニングを何周も行う必要もなくなるのもメリットの1つですね。
最後に
チューニングを合わせるという目的は同じですが、どのチューナーも得手不得手があります。
実機や動画で動きを確認し、ご自身の環境に合わせた最適なチューナーを選びましょう。