【5分でわかる!】ストラトキャスターの特徴

ギターフェンダー
Photo by Stephen Niemeier from Pexels

1954年に発売されたエレキギター、フェンダー・ストラトキャスター。

ギブソン・レスポールと並んでエレキギターの代表格ともいえるギターです。

今回はそんなストラトキャスターの知っているようで知らない(?)特徴を紹介していきます。

 

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ストラトキャスターの歴史

ストラトキャスターはテレキャスターの進化版として1954年に発売され、シンクロナイズドトレモロやコンター加工など、数多くの革新的な技術が盛り込まれていたギターでした。

発売当初はそこそこ人気があったようですが、それも長くは続かずしばらく経つと人気が低迷、一時は生産中止が検討されていたほどでした。

しかしジミ・ヘンドリクス氏やエリック・クラプトン氏に使用されるとたちまち人気が再燃。数多くのギタリストに使用されるようになり、今ではエレキギターの歴史にはなくてはならない存在となっています。

 

ストラトキャスターのサウンド

Fender American Vintage 1965 Stratocaster Demo | Fender

もともとストラトキャスターはカントリーミュージックを演奏することを想定して設計されているため歯切れが良く、キラキラしたサウンドが特徴です。

テレキャスターほどの鋭さはありませんがその分扱いやすく、バッキングやカッティングなどのリズムギターからリードギターまで幅広く使えるギターとなっています。

また、隣り合った2つのピックアップの音をミックスして出力するハーフトーンは「鈴鳴り」とも称され、ストラトキャスターを象徴するサウンドとして有名です。

 

ストラトキャスターの構造

進化したボディ形状

ストラトキャスターは立って演奏した時のバランスとハイポジションの演奏性を両立させたダブルカッタウェイを採用しています。

エレキギターのスタンダードと言っても過言ではないくらい有名なデザインですね。

また、ギターを抱えた際の体への負担を軽減するため、お腹や肘が当たる部分をえぐったコンター加工が施されているのも特徴です。

パーツが集約されたピックガード

ピックアップやボリュームノブなどといった電気系統のパーツをピックガード内に集約し、生産性が極限まで高められているのも特徴の1つ。

より生産性を高めるといった設計思想はテレキャスターから続く流れですが、ストラトキャスターではよりそれが洗練されていることがうかがえます。

シンクロナイズドトレモロ

名前にはトレモロとついていますが厳密にはビブラートユニットです。

ストラトキャスター登場以前のビブラートユニットはギブソンやグレッチなどの箱物ギターについているビグスビー製のものが定番でした。

しかしビグスビー製のものはチューニングが狂いやすく、音程の可変域が狭いなどといったデメリットを抱えていました。

シンクロナイズドトレモロはブリッジとビブラートユニットを一体化した構造や、バネで弦の張力を受ける構造によって、チューニング精度と音程の可変量を改善した設計となっています。

3ピックアップ

ストラトキャスターにはフロント、センター、リヤの合計3つのピックアップが搭載されています。

ピックアップが3つあることでハーフトーンをはじめとした多彩な音作りが可能となっています。

ちなみにリヤピックアップだけ斜めに付いているのは6弦側と1弦側の音質と音量を均一化するためだと言われています。

 

ストラトキャスターの名前の由来

「ストラト」は成層圏を意味する「Stratosphere」から来ており、ストラトキャスターが発売された1954年当時、最先端技術の代名詞であった宇宙開発関係の言葉にあやかって付けられた名前です。

「キャスター」はテレキャスターの名前の後ろの部分をそのまま使用しています。

 

ストラトキャスターの仕様

ストラトキャスターは改良が加えられることが多く、生産年によって仕様の違いが見られます。

どれもストラトキャスターであることに変わりはありませんが、見た目やサウンド、弾き心地が微妙に異なります。

ヘッド

ヘッドの大きさによってサイズの小さいスモールヘッドと大きいラージヘッドに分けられます。

ストラトキャスター登場当初はスモールヘッドでしたが、1966年から1983年前半まで生産された個体にはラージヘッドが採用されていました。

これはちょうどこの時期はフェンダー社がCBS社に買収されたタイミングで、CBS社が行った改革の一環でラージヘッドが採用されたと言われています。

現在のフェンダーラインナップでは70年代の仕様を再現したモデルにのみラージヘッドが採用されています。

ネックシェイプ

ネックシェイプはなだらかなカーブを描いたU字型、U字型を薄くしたC字型、やや尖ったV字型の3種類があります。

初期のストラトキャスターはテレキャスター同様のU字型のシェイプを採用していました。

その後1957年にのみV字型、翌1958年からはC字型へと変遷していきます。

太さ的にはU字型>V字型>C字型となりますので当然C字型が最も弾きやすいシェイプと言えます。

しかし独特のグリップ感や太いネックが生み出す鳴りの良さから、U字型、V字型は現在でも根強い人気があります。

指板

指板材

発売当初のストラトキャスターはネックと指板が一体となったメイプル1ピースネックのみのラインナップでした。

しかしメイプルは手垢などの汚れが目立ってしまうことから、1959年には対策として指板がローズウッドのものへ変更されます。

その後1965年にはメイプル指板かローズウッド指板かを選択できるようになり、さらにオプションとして2ピースのメイプルネック(通称貼りメイプル)も登場しました。

メイプル指板はエッジの効いた鋭いサウンド、ローズウッド指板は太くまろやかなサウンドとなる傾向にあります。

 

指板の貼り方

指板の貼り付け方についても種類があり、スラブ貼りとラウンド貼りの2つに分けることができます。

スラブ貼りはネックと指板との間が平らなのに対しラウンド貼りはなだらかなカーブを描いた形状をしています。

指板材の占める面積が大きいスラブ貼りは指板材の特性が現れやすく、ラウンド貼りはネック材の特性が現れやすい、といった違いがあります。

ストラトキャスターが発売されてしばらくはスラブ貼りでしたが、接着時の変化の少ないラウンド貼りの方が効率的に生産を行えるため、1962年以降の個体にはラウンド貼りが採用されています。

木材

ボディ材

ストラトキャスター登場当初のボディ材には入手性の良さからアッシュ材が使用されていましたが、アッシュは硬く加工がやや難しかったため、1956年により加工が容易なアルダー材へと変更されました。

アッシュは高域のよく出るキラキラした音に、アルダーは中〜高域がやや出たバランスの良い音になる傾向にあります。

ネック材

ストラトキャスターに限らずほぼ全てのフェンダー製のギターのネックには一貫してメイプル材が使用されています。

メイプル材は非常に硬く、弦の張力がかかるネック材にはベストな材であると言えます。

 

 

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