【5分でわかる!】ジャズマスターの特徴

ギターフェンダー
photo credit: junkwork Fender Jazzmaster via photopin (license)

名前に「ジャズ」とあるのにジャズで使われているところをほとんど見ない(?)ギター、ジャズマスター。

現代ではジャズというよりかはロックやポップスでよく使用されているイメージのあるギターですよね。

今回はそんなジャズマスターの歴史や特徴を紹介していきます。

 

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歴史

ジャズマスターは1958年に登場しました。

1950年代、ジャズといえばES-175やレスポールなどギブソン製のギターが主流で、フェンダー製のギターはほとんど使われていませんでした。

そこでフェンダー社の創始者であるレオ・フェンダー氏はジャズ向けのギターの開発に着手。こうして誕生したのがジャズマスターです。

発売当初はジョー・パス氏をはじめとしたジャズギタリストに使用されていたものの、結果的にはあまり普及しませんでした。

その代わりにベンチャーズなどのサーフミュージック系のギタリストからは人気を集め、70年代以降になるとロックにも使用されるようになります。

1966年にはポジションマークの変更やバインディングの追加などのマイナーチェンジが行われ、順調に販売数を伸ばしていくかと思いきや1980年になると販売数が減少したためフェンダー社はジャズマスターの生産を中止してしまいます。

一度は生産中止となったものの、フェンダー社が想定していた以上に根強い人気があったのか1986年にはフェンダージャパンより復活を遂げ、1999年からはレギュラーラインナップとしてサイドフェンダーUSAでも生産が再開されています。

本来ターゲットとしていたところとは異なる分野で使用されることの多いギターですが、今や世界中で愛されているギターであることは間違いありません。

 

サウンド

Exploring The American Professional II Jazzmaster | American Professional II Series | Fender

ジャズ向けに開発されたこともあって、ジャズマスターはフェンダー製ギターの中では異質ともいえる太くてツヤのある音が特徴です。

もちろんクリーントーンだけでなく歪みとの相性も抜群で、太さの中にもフェンダーらしいジャキッとした歯切れの良いサウンドを楽しむことができます。

後述するプリセットスイッチも活用することで、ジャズからロックまでカバーする多彩なサウンドを生み出すことができます。

 

構造

ボディ

一部アッシュで作られたモデルもあるものの、基本的にジャズマスターのボディはアルダー製です。

オフセットウエストと呼ばれる特徴的なボディシェイプは、立った状態でも座った状態でも安定して演奏できるよう計算されたもの。

シェイプは兄弟機種であるジャガーとそっくりですが、細かく見ていくとカッタウェイ部分やボディ下部など微妙な違いがあり、ジャズマスターは全体的にやや丸みを帯びた形状をしています。

ネック・指板

ネックはほぼ全てのモデルでメイプルを採用しており、ヘッドの形状はストラトキャスターとほぼ同一です。

指板は発売当初はローズウッドのみで、のちに貼りメイプルがオプションで選択できるようになりました。

ジャズマスターはフェンダー社のギターの中で初めてローズウッド指板を採用したギターでもあります。

ポジションマークは初期モデルがドット型、1966年以降のモデルでは四角型となっています。また、1966年以降のモデルはネックにバンディングが施されています。

ブリッジ・テールピース

ジャズマスターには「フローティングトレモロ」と呼ばれるビブラートユニットが搭載されています。

これはブリッジとテールピースが分かれた構造となっおり、テールピースが可動することで音程を上下させる構造となっています。

ブリッジもテールピースの動きに合わせて動く構造をしているため、滑らかなアーミングができるようになっています。

ボタン1つで可動しないように固定できる機構も備えています。

 

ジャズマスターのブリッジ(サドル)はネジのような形状をしており、弦を受ける溝が浅くなっています。

これは弦との接触面を減らしてチューニングを安定させるメリットがありますが、溝が浅いために演奏中に弦がずれたり、サドルから落ちてしまったりする「弦落ち」が発生しやすいというデメリットも持ち合わせています。(溝の深いサドルも売られているため対策は可能です)

ピックアップ

ジャズマスターにはほかのフェンダー製ギターにはない大きめのシングルコイルピックアップが搭載されています。

このピックアップ、形状も音も似ていることからP-90と混同されますが、磁石のマウント方式が異なるため若干の違いがあります。

サウンド的にはジャズマスターのピックアップの方が高域寄りの特性を持っています。

スイッチ

ジャズマスターにはボリューム、トーン、ピックアップセレクターに加えてプリセットスイッチと呼ばれるスイッチが搭載されています。

このスイッチはフロントピックアップのボリュームとトーンをマスターコントロールとは別に設定できるもので、それぞれのスイッチは以下のような役割を持っています。

photo credit: interestedbystandr Jazzmaster via photopin (license)

①プリセット オン/オフスイッチ

プリセットのオンオフを決めるスイッチです。

これをオンにするとピックアップセレクターの位置に関係なくフロントピックアップのみに切り替えられ、②、③で設定してあるボリューム/トーンの設定で音が出力されます。

②プリセットボリューム

フロントピックアップのボリュームノブの役割を果たします。

③プリセットトーン

フロントピックアップのトーンノブの役割を果たします。

 

ジャガーとの違いは?

ジャズマスターは兄弟機種であるジャガーと共通点が多いため、よく混同されてしまいます。

両者の最も大きな違いはやはりサウンドです。

ジャズマスターは名前の通りジャズ向けのギターですが、ジャガーはサーフミュージック系のギタリストに向けたギター。

このためジャズマスターと比べるとジャガーは高域に特徴のあるギラギラしたサウンドとなります。

サウンド以外にもショートスケールのネックやブリッジミュート機能、ローカットスイッチなど、様々な違いがあります。

 

 

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