「自作エフェクター 」... なんと素敵な響きでしょうか。
エフェクターボードの中に自作エフェクターが組み込まれているだけで不思議とカッコよく見えます。(主観です)
筆者もいつかはエフェクターを自作して自らのボードへ組み込む、という密かな野望を抱えていました。
とは言っても筆者は電子工作の知識はほとんどありません。中学校の技術の授業レベルです。簡単なエフェクターの改造をわざわざ業者に出すくらいです。
ですので今回はエフェクターの組み立てキットを使います。
エフェクターの組み立てキットはいくつかのサイトで販売されていますが、今回は自作エフェクター界隈では有名なタッキーパーツドットコムのキットを製作していきます。
サイトはこちら → https://www.takkyparts.com
このタッキーパーツ、ネット上では良くない噂が聞こえたり聞こえなかったりしますが、そのあたりも含めてレポートしていけたらと思います。
早速注文してみる
タッキーパーツには歪み系から空間系まで豊富なエフェクターキットがあります。元ネタがあるものからオリジナルまで多種多様です。
元ネタ系のエフェクターは本家よりもお安く手に入れることができるのは魅力的ですね。
ちなみに完成品も売ってます。
どのキットにするか悩みましたが、歪み系のエフェクターが比較的簡単との噂を耳にしたので動画もチェックしつつ「3300V」をチョイスしました。
中級者向けと書いてありましたが多分大丈夫でしょう。(根拠のない自信)
仮に完成できなかったとしてもアフターサポートがあるようなので安心です。
注文の際にケース加工の有無やLEDのカラー、ノブなどをカスタマイズすることができるので自分好みにカスタマイズすることができます。
注文から1週間しないくらいで到着。
早速開封してみます。
筆者はケース加工も基板も全てコミコミのおすすめセットを購入しました。
いざ製作へ
1.部品の確認
早速製作に取り掛かりたいところですが、まずは部品のチェックから。
ここを疎かにすると製作中に部品が足りなくなるといった悲しい事態になりかねません。特に抵抗やコンデンサは違いが分かりにくいので慎重に確認しました。
2.基盤の組み立て
部品の確認が終わったらいよいよ製作に入ります。
半田ごて、はんだ、カッター、ニッパー、+と−のドライバーなどが必要です。
細かい部品ばかりで紛失してしまいそうだったのでトレーに部品を移し替えて作業開始です。
まずは基板から製作していきます。
基板に部品を組み付けていくときは背の低いものから順に組み付けていくと変に部品が浮くことなく組み付けることができます。
サクッと組み終わりました。
3.ケースの組み立て
お次はケースへLEDやポット、フットスイッチなどを組み付けていきます。
先にケースへ部品だけ組み付けてしまうと後々半田付けが大変になりそうなので、ある程度配線材をつけてから部品をケースへ組み付けました。
...とここで問題発生!
ポットにある回り止めの出っ張りがケースに干渉してしまいポットが斜めになってしまいます。
ここは出っ張りをヤスリで削って対処しました。
4.基盤とケースの組み立て
ケースへの組み付けが終わったら基盤とケースを合体させます。
このとき配線材を短くしすぎてパツパツになってしまったところがいくつかあったのでその辺りも修正しつつ作業しました。
配線材がゴチャゴチャになりがちなので間違えないように半田付けしていきます。
これで半田付け作業は全て終了です。
5.動作チェック
このままフタを閉めてノブをつけて完成!!
...としたいところですが一旦この時点でちゃんと音が出るか動作確認をします。
実際にアンプに繋いで確認。
おお、LEDは点灯しました!
肝心の音は...
あれ、出ません...
初めての作業ですしある程度予想していましたが少しショックです...
凹んでいてもしょうがないので間違っているところはないか確認します。
すると配線をひとつ繋ぎ忘れるというクソしょぼいミスを発見。修正します。
再び出音チェックの末、見事音が出ました! よかった。
6.裏フタ、ノブの組み付け
ちゃんと動作することが確認できたので裏フタを閉め、ノブを取り付けて完成です。丸一日かけてやっと完成しました。
最後に
初めてのエフェクター製作、いくつか失敗もありましたが無事完成したので良しとしましょう。
市販のエフェクターももちろん良いですが、自分で作ったエフェクターはすごく愛着が湧きますね。たとえクソみたいな音でも使ってしまいそうです。(このエフェクターはいい音ですよ)
大事に使っていこうと思います。
色々意見がありますが筆者的にはタッキーパーツのエフェクターキット、そんなに知識がなくても楽しく製作できたので結構おすすめです。