【5分でわかる!】ジャガーの特徴

ギターフェンダー

数あるフェンダー製ギターの中でも異彩を放つギターがジャガーです。

同社のストラトキャスターやテレキャスターと比べるとややマイナーな印象はありますが、その独特なサウンドから根強い人気のあるギターです。

今回はそんなジャガーの歴史や特徴に迫っていきたいと思います。

 

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歴史

ジャガーは1962年に発売されました。

1950年代後半から流行していたサーフミュージックにジャズマスターが使用されていたこともあって、よりサーフミュージックを演奏するのに適したギターとして開発されました。

当時の最高級機種としてデビューしただけあって多彩なスイッチや専用開発のピックアップ、ミュート機構など、新機能が盛り沢山な仕様となっています。

しかしサーフミュージックの人気はそう長くは続かず、1960年代になるとその人気はロックンロールに奪われてしまいます。

構造上サスティーンの弱かったジャガーはロックではほとんど使用されなくなってしまい、1975年いっぱいで生産中止となっていまいました。

しかし1986年になるとフェンダージャパンよりジャズマスターとともに復活。

1990年代になるとニルバーナのカート・コバーン氏の影響でジャガーの人気が再燃、2000年にはフェンダーUSAのナインナップでも復活し、現在まで生産が続けられています。

 

サウンド

【デジマートNew Gear Showcase】Fender Custom Shop / '62 Jaguar NOS

サスティーンは短めですが、エッジの効いたギラギラしたサウンドが特徴です。

ハウリングが起きやすかったり場合によっては耳障りな音となってしまったりするため、音作りの難易度はやや高め。

ローカットスイッチや一部モデルにはミュート機構が付いており、多彩なサウンドを出せるのもジャガーの特徴です。

 

構造

ボディ

ジャガーのボディはアルダーで作られています。(アッシュ製ボディの個体もあり)

オフセットウエストと呼ばれる特徴的なボディシェイプは、立った状態でも座った状態でも安定して演奏できるよう計算されたもの。

シェイプはジャズマスターそっくりですが、細かく見ていくとカッタウェイ部分やボディ下部など微妙な違いがあり、ジャガーは全体的に尖った形状をしています。

ネック・指板

ネックはほぼ全てのモデルでメイプルを採用しており、ヘッドはストラトキャスターのものをやや大きくしたような形状をしています。

発売当初指板はローズウッドのみでしたが、発売後しばらくして貼りメイプルがオプションで選べるようになりました。

ポジションマークはドット型。

フェンダー製ギターはロングスケールが多い中、ジャガーはショートスケールを採用しているため手の小さな方でも演奏しやすいのも特徴です。

ブリッジ

ジャガーにはジャズマスターと同型の「フローティングトレモロ」が搭載されています。

フローティングトレモロはブリッジとテールピースが別体となっており、テールピース自体が動いて音程を変化させる機構となっています。

ブリッジもテールピースの動きに合わせてシーソーのように稼働するため、音程の変化量は少ないものの滑らかなアーミングが可能となっています。

意図しないアーミングを防ぐため、オン・オフスイッチがついているのもフローティングトレモロの特徴です。

また、初期のジャガーにはブリッジのすぐ上あたりにミュート用のスポンジがついていました。

このスポンジをせり上げて弦に当てることによってブリッジミュートを行っているかのようなトーンを得ることができます。

ピックアップ

一見ストラトキャスターと似たような形状のピックアップですが、実は専用設計のもの。

磁力を上げるためにヨークと呼ばれるギザギザの金属が上下に取り付けられているのが特徴です。

これによってよりアタックが強くなり、高域が強調されます。

ヨークを搭載したピックアップはフェンダー製ギター随一の歯切れの良さを誇り、ギラギラしたジャガーらしいサウンドの要となっています。

その反面サスティーンが短くなったりハウリングが起こりやすくなったりといったデメリットもあります。

このデメリットを解消するため、ハムバッカーを搭載したモデルも販売されています。

スイッチ

ジャズマスターにはボリュームやトーンといった通常のコントロールに加え、特殊なスイッチが搭載されています。

①フロントピックアップ ON/OFFスイッチ

通常ピックアップセレクターは3WAYや5WAYのスイッチが主流ですが、ジャガーはフロントとリヤそれぞれのピックアップに独立したオンオフスイッチがあります。

両方のスイッチをオンにするとミックスに、オフにするとミュートとなります。

①のスイッチはフロントピックアップのオンオフとして機能します。

②リヤピックアップ ON/OFFスイッチ

リヤピックアップのオンオフスイッチです。

③ローカットスイッチ

文字通りオンにすると低域が削れ、より高域が強調されたサウンドとなります。

④プリセット ON/OFFスイッチ

このスイッチをオンにすると①〜③のスイッチの位置に関係なくフロントピックアップの音が出力され、⑤・⑥で設定したボリュームとトーンが適用されます。

⑤プリセットボリューム

プリセットスイッチをオンにした時のボリュームの調節を行えます。

⑥プリセットトーン

プリセットスイッチをオンにした時のトーンの調節を行えます。

 

ジャズマスターとの違いは?

ジャガーはジャズマスターと同じような形状をしているため、両者はよく混同されがちです。

しかし先述の通りジャガーはサーフミュージックのようなジャンルでの使用を想定して開発されたのに対し、ジャズマスターはジャズ向けに開発されたギターであるため両者は全く別のギターであると言えます。

両者の共通点といえばボディ材やフローティングトレモロ、6弦側のスイッチくらいしかありません。

サウンドはジャガーは金属的な尖った音、ジャズマスターは太く温かい音といった違いがあります。

 

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